株式会社バイオコクーン研究所

株式会社バイオコクーン研究所
Biococoon Laboratories, Inc.

桑、蚕(野蚕)、繭、蛹、カイコ冬虫夏草由来のあらゆる機能性を科学的技術で解明、商品化し、新たな養蚕技術としてこれからの世代に継承します。


研究部

研究部概要

所在地

〒020-8551 岩手県盛岡市上田4-3-5 コラボMIU
TEL:019-613-5564 FAX:019-613-5570

研究内容

  1. 桑、蚕(野蚕)、繭、蛹、カイコ冬虫夏草由来機能性成分の探索および機能解明
  2. 機能性成分の医薬品化研究
  3. 機能性成分の機能性食品化研究
  4. 養蚕に係わる講演会の開催およびコンサルテーション
  5. 上記研究に係わる共同研究の受け入れ

アクセス

盛岡駅から約2km、タクシー利用10分、徒歩約25分。詳しくは企業情報ページをご覧ください。
企業情報ページ

桑とは

桑(Genus Morus)は落葉樹の一種で,アジアの北東部から中南部や中央アジア、アフリカ南部、南北アメリカ、南ヨーロッパなどの熱帯地域から温帯地域にかけて広く分布しています。現在では世界中で150 種類以上が確認されています。これらの桑の中で実が食用可能なクロミグワM. nigra やヤマグワM. bombycis,またはカイコの飼料であるカラヤマクワM. alba が人類に最も利用されています。

桑とヒトの歴史

桑とヒトの関わりは古く、昔からカイコの餌として使用されていただけではなく、漢方薬やお茶などとして利用されてきました。鎌倉時代の禅師栄西が著した茶書「喫茶養生記」にも、桑茶は「仙薬の上首」と紹介されています。現代においても桑を起源とした不老長寿の創薬が期待されています。

桑の成分

  • 桑葉は食物繊維やミネラルも豊富に含み,特に食物繊維はサツマイモの約16.7倍,カルシウムは牛乳の約27倍、鉄は豚レバーの約3.4倍含まれています。さらに,特有成分としてDNJ(1‐デオキシノジリマイシン)が含まれています。DNJは糖質の吸収に関する小腸のマルターゼやスクラーゼなどの活性中心に結合し,二糖類から単糖類への分解を競合的に阻害します。さらに,悪玉コレステロール(LDL)の酸化を抑える成分として,桑葉中にQ3MG(クエルセチン3-マロニルグルコシド)が存在することが明らかにされています。
  • 桑実は上記成分のほかにポリフェノール,アントシアニン,ミネラルも豊富に含まれています。

桑に関する機能性

  • 抗菌性
  • 抗酸化
  • 坑動脈硬化
  • 血糖上昇抑制
  • 免疫賦活
  • 抗ガン
  • 神経保護
  • 美白
  • アンチエイジング
  • ダイエット
  • 利尿

我々桑グループでは,日本産の桑の新たな有効成分を探索,単離同定し,安全性を確認した上で,人間の健康をサポートする商品開発を目指します。


シルクとは

昆虫類が吐く糸は色々ありますが、家畜化されているカイコ(家蚕)、野生のカイコ(野蚕)が吐糸するものをシルクと言います。シルクといえば、高級な絹織物や、高級な下着をイメージすると思いますが、シルクには様々な利用法があります。
まずは、シルクについて簡単にご説明しましょう。

シルクはセリシンとフィブロインというタンパク質から成り、セリシンはフィブロインの周りを被い、全体の20~30%を占め、内側のフィブロインは70~80%を占めます。
セリシンは、主要なアミノ酸としてセリン,グリシン,アスパラギン酸などから構成される水溶性タンパク質から構成されています。
フィブロインは、主要なアミノ酸としてグリシン,アラニン,セリン,チロシンなどで構成される難溶性タンパク質から構成されています。

シルクからの発信

わが国の養蚕業は、世界をリードしてきましたが、今日それを支える養蚕農家の激減(全国で最盛期の0.02%)と養蚕業の低迷により、危機的な状況にあります。そこで養蚕イノベーションを私たち研究グループから発信するためには、まったく新しい素材開発とその学術的な裏付けが必要となります。

本事業では、シルクパウダーの製造法の確立と有効成分分析、脳・皮膚に対するアンチエイジング効果の分子メカニズム解明、安全性評価を行い、シルクパウダー健康食品・医薬品素材を開発することによって、ヒトのアンチエイジングを補助する健康増進への貢献を目指し、ひいては養蚕業の活性化を目指していきたいと考えています。

タンパク質としてのシルクの特性に注目

<これまでに国内外ですでに発表されている論文>
生体外の試験およびマウス・ラットの試験

  • アルツハイマー病の改善
  • がんの抑制
  • 血中のグルコースとインスリンの低下
  • 血中のコレステロール低下
  • 肝機能改善
  • 脂質代謝改善
  • 記憶力の向上
  • 血圧降下機能
  • 抗菌作用
  • スタミナと生殖機能(精子の増加)の改善
  • 紫外線防止機能
  • 毛髪のアンチエイジング効果
  • アトピー性皮膚炎抑制作用
  • 肌の保湿効果
  • 再生医療材料

<ヒト試験ですでに発表されている論文>

  • 認知機能と注意力の改善

冬虫夏草とは

昆虫に寄生し養分として成長するするキノコの一種です。
中国古来より不老長寿、滋養強壮の秘薬として伝わり珍重されてきました。近年では、秘薬としての冬虫夏草の効果並びに成分分析が行われるようになり、喘息、肺気腫、腎炎、ネフローゼ、不眠、肝炎、糖尿、認知症、性機能の増進、ガン等に効果があることが解明され、それぞれの活性を持つ成分についても報告がされてきました。また、生活様式の変化や健康志向の高まりもあり、健康食品としての利用も進んでいます。

私たち冬虫夏草研究グループでは、わが国オリジナルの冬虫夏草としてカイコハナサナギタケに着目した研究をおこなっています。カイコハナサナギタケは、繭から絹を取った後に残る蛹を宿主として育てることから、養蚕国家であったわが国では材料の調達が容易であり、さらに資源の有効活用にもつながります。そのようにして育てたカイコハナサナギタケをあらゆる面から研究することで、生体に様々な形で作用する物質を探索し、ヒトへの応用方法の開発、安全性の評価をし、そのなかから役立つことを商品の形として皆様に提供しようと日夜励んでいます。

カイコ(Bombyx mori)

チョウ目カイコガ科に属する昆虫。
幼虫の時期に桑を食べ、絹(シルク)を産生して蛹の繭をつくる。
繊維源として利用され養蚕の歴史は5000年以上と言われる。

ハナサナギタケ(Isaria japonica)

チョウ目に寄生する。
通年発生するが、夏季に多い。
チョウ目が蛹化に選ぶ場所で発生する。